肘が曲げづらい

この様な症状で
お悩みではありませんか?

この様な症状でお悩みではありませんか?

  • 肘を曲げた状態をキープすると徐々に痛みが出てくる
  • 就寝時も安静時も肘が痛む
  • 肘を曲げると痛む
  • 肘を曲げると引っ掛かる感覚がある
  • 鎮痛剤の効き目がない
  • 安静時は痛くないが、肘を強く曲げると痛む

肘の内側が痛く曲げづらい
病気と原因

ゴルフ肘

俗に言う「ゴルフ肘」の正式名称は、上腕骨内側上顆炎と言います。こう呼ばれるようになったのは、実際は名前ほどではないものの、ゴルフプレーヤーの発症が多かったためです。肘の内側の筋肉を過剰に使い、筋肉に炎症が起こると痛くなります。上腕骨内側上顆という肘内側の骨の突出を圧迫して左右一方だけ痛む場合、上腕骨内側上顆炎を起こしていると考えられます。
ゴルフやテニス、野球以外でも、家事や育児、仕事柄腕を動かす機会が多い方はリスクが大きいため気を付けてください。

変形性肘関節症

スポーツや仕事などで肘関節を使い過ぎると、負荷がかかり続けて変形性肘関節症を発症する可能性があります。肘を動かすと激しく痛み、曲げづらくなります。その他の原因には、衝撃を受けた際の軟骨損傷、細菌感染で起こる関節炎、骨折の続発症が挙げられます。また、加齢によって起こる関節が欠けたり崩れたりしやすくなるといった変化も発症に関係しています。

関節リウマチ

関節リウマチは、自分の抗体が関節を攻撃する自己免疫疾患です。肘の関節が破壊されて炎症が起きると痛みが発生することがありますが、身体の関節の腫れや痛みをはじめとした全身症状が生じることもあります。適切な治療を実施して症状の進行を食い止めるためにも、早期発見して治療を開始することが非常に大切です。女性は男性の4倍ほど多く、特に30~50代で発症するケースが多く見られます。

肘の外側が痛く曲げづらい
病気と原因

テニス肘

いわゆる「テニス肘」で、正式名称は上腕骨外側上顆炎です。手首に負荷をかけた時、肘の外側から前腕に痛みを生じます。テニスプレーヤーに多く発症するため「テニス」と付いていますが、ゴルフ肘と同じく他のスポーツや普段の生活でも発症することがあります。悪化すると物を持てなくなるほどの酷い痛みを生じ、生活面で多大な影響を与えます。

後外側回旋不安定症

肘の外側にある靭帯には、関節を固定する役目があります。この靭帯が痛むと肘がぶれやすくなるため痛むようになります。テニス肘と異なり、手のひらを上に向けた状態で持ち上げると痛くなります。
脱臼をはじめとするケガが主な原因ですが、継続して負荷がかかり続けることが原因の場合もあり、これを後外側回旋不安定症と言います。発症すると、手をついて立つ動作で関節がぶれる感覚が生じることがあります。

橈骨神経管/
後骨間神経症候群

肘の外側にある橈骨神経が刺激を受けることによって痛みが起こる場合があります。鑑別困難と言われているテニス肘よりも少し遠い部位が痛み、痺れや筋肉の麻痺が起こることは稀です。

滑膜ひだ症候群

滑膜ひだは上腕骨と橈骨の間に存在する組織で、詳しいことは明らかになっていませんが、関節の緩衝材のような働きをすると考えられています。この滑膜ひだに炎症が起こって厚みが増すと、肘がスムーズに動かない感覚や痛みが起こるようになります。

内反肘

肘は伸ばした時、わずかに外側に傾いて「く」の形をしています。傾きが逆になった状態を「内反肘」と呼び、幼少期の骨折が原因で起こることがあります。発育に伴って肘の形が変わってきても、外見以外の問題は特にありません。しかし、運動や力仕事など何らかの活動をきっかけに痛みを生じる可能性があります。痛みをそのままにすると靭帯の緩みを引き起こし、そうなると手術による治療を行う必要もあります。

肘が曲がらない時の治療

骨の異常

骨を癒合させるために固定しますが、関節が動く範囲に合わせて固定している角度を調整します。エコーやレントゲンなどの画像検査で骨癒合の進み具合を確認し、なるべく早く運動療法に繋げます。ずっと固定の角度を変えない、固定を取るタイミングが少しでも遅くなった場合は関節の拘縮が進行するためです。1週間でも遅れると完全に動かせるようになるにはさらに1ヶ月程度治療期間が延びると予想されます。

靭帯の異常

内外側靭帯損傷が起こると、肘の曲げ伸ばしができなくなります。運動療法も効果がありますが、手技療法、電気治療を推奨します。
運動療法で拘縮は起きにくいですが、痛みに耐えながらピッチングを続ける選手は繰り返し靭帯の炎症が起き、靭帯が硬くなっているため関節の可動域が狭くなります。この状態では少し動かすだけでも痛みが走り、ピッチングは難しくなってしまいます。痛みを我慢してしまうスポーツ選手に起こりやすい傾向があります。

関節の異常

骨や靭帯には異常がないのに、肘の曲げ伸ばしができない、スムーズに動かせない、といったトラブルが生じます。関節の異常はMRIや超音波などの画像検査で発見しにくく、治療も難しい場合が多いです。肘の内側から後ろにかけて痛む時は発症している可能性が高いです。野球肘の治療では治らないため、1週間変化がなければ関節の異常を疑われます。ピッチングのフォームを改善すると、回復が早まる可能性があります。

肘が曲げづらいまま
放置するリスク

肘が曲げづらいまま放置するリスク腕や肘の痛みや障害は、普段の生活に大きな支障をきたします。曲がらない、伸ばせないといった症状を放っておくと、関節が硬くなって動かせなくなってしまうためです。神経や血管の障害においても、そのままにしておくと治療したとしても機能が回復しない可能性があります。動かせる範囲が限られて筋肉が減ってしまうと、生活以外の仕事や趣味活動にも支障が出てきます。
当院では正確な診察によって病名を診断し、最適な治療を提供しています。左右差がある、腕だけが冷たい、前よりも動かしにくいといった症状にお悩みの方は、そのままにせずお早めに当院までご来院ください。できる限り不自由がないように、腕や肘の機能が回復するよう尽力いたします。