膝が曲がらない/
曲げづらい

膝が曲がらない、
曲げづらく違和感を感じる…

膝が曲がらない、曲げづらく違和感を感じる…膝の痛みは普段の生活でもよく起こる症状です。膝を曲げる動作は生活の中でもよく行うので、痛みや不快感があると支障が出てきます。
膝の筋肉の柔軟性が不十分になると痛みが発生しますが、これは膝の曲げ伸ばしが大腿四筋やハムストリングスの働きによるものであるためです。症状が進行すると膝関節にも影響が及ぶ可能性があります。その他、膝を構成する靭帯4本、内側・外側半月板、滑膜、軟骨といった組織が原因で膝が痛んだり、動かせる範囲が狭くなります。
膝が曲げにくくてお困りの方は、お早めに当院を受診ください。

膝が曲がらない、
曲げづらくなる原因

膝関節は膝蓋骨、大腿骨、脛骨から構成されており、それらの間に存在する関節軟骨がクッションの役目をして骨が直接接触しないようにしています。しかし、ケガや加齢、肥満によって関節軟骨が減少すると、大腿骨と脛骨が直接接触するようになって痛みが生じます。また、関節の滑らかな動きには骨と骨の間の余白が大切です。しかし、変形性関節症などの病気で骨が変形して余白がなくなると、膝関節が曲がらなくなってしまいます。
このように膝関節の骨や軟骨が消耗したり、関節が破壊されると膝関節が曲げられなくなります。原因疾患としては、変形性膝関節症や関節リウマチなどがあります。

膝が曲がらない、
曲げづらくなる疾患

変形性膝関節症

ケガや歳を重ねることで膝の軟骨が減少し、歩いている時や階段昇降、立ち上がるといった動作をすると痛みます。大抵は膝の内側の軟骨が減少してO脚になります。

治療

畳ではなく椅子を使う、減量などで膝の負荷を減らす工夫を行います。痛みに対しては鎮痛剤の内服や、膝軟骨の滑りを回復するヒアルロン酸注射などで対処します。O脚には靴の中敷きを使うことで改善が見込める場合があります。
膝が曲がってきたらリハビリテーションも有効です。10~15分も歩けなくなるほど悪化した場合は手術を検討します。

関節リウマチ

関節に炎症が起きて腫れ、軟骨が破壊される病気です。女性に多く、両膝の痛みや腫れが生じます。膝症状よりも先に、指が強張ることもあります。

治療

関節リウマチは自己免疫疾患のため、治療には免疫抑制剤などの効果が強いお薬を使用します。膝の症状には抗炎症剤やヒアルロン酸の注射を行いますが、進行して関節破壊が酷くなれば人工関節を検討します。

偽痛風

膝関節に老廃物の一種であるピロリン酸カルシウムが蓄積し、その刺激で急性炎症が生じます。60歳以上で膝が変形している方に起こりやすく、膝が痛んで水が溜まるため、腫れや熱感を生じることがあります。

治療

膝の水を抜き、抗炎症剤の注射によってかなり良くなります。しかし、類似の症状が起こる化膿性関節炎や蜂窩織炎といった感染性の病気があり、それらに同様の処置をするとかえって悪化するため、鑑別が非常に重要となります。

半月板損傷膝

両膝の内部に存在している半月板と呼ばれる組織が障害され、膝を深く曲げた時に内側の痛みがよく起こります。半月板は膝にかかる重さを分散して安定させる働きを持ちますが、負荷がかかりすぎると痛みや弾力性の低下が生じ、関節の隙間に半月板が挟まって痛くなってしまいます。

治療

階段の上り下りや屈伸の動作などの痛くなるような動きを避け、半月板の炎症を抑制するために、鎮痛剤の服用、関節への注射を行います。MRI画像で明らかな損傷が確認でき、症状が改善しない症例では手術を検討します。

前十字靭帯損傷

4つある靭帯のうち、最も重要な前十字靭帯が損傷して起こります。高校生以上の年齢で、運動などで膝に負荷がかかりすぎたのが原因です。歩行は可能ですが痛みを伴い、走ると激しい痛みや、膝が外れるような「膝崩れ」が起こります。

治療

膝が安定せず、MRI画像で前十字靭帯の損傷が確認できれば、手術による再建を要します。専門医を紹介いたしますのでご安心ください。

外側円盤状半月板

膝にかかる重さの分散、安定させる役目を持つ半月板の形が、先天性に円盤状である状態のことです。原因不明の子どもの膝の痛みの原因となっていることもあります。
正常な半月板は三日月のような形ですが、円盤状になっていると本来なら存在しない部分が関節の隙間に入り込みやすく、引っかかったり痛んだりしやすくなります。

治療

子どもの痛みは一過性の場合も多く、湿布や痛み止めで対処して様子を見ます。
大人の痛みには、関節内に消炎剤を注射します。継続して痛み、MRI画像で外側円盤状半月板と診断された場合は両膝の手術が推奨されます。

膝が曲がらない、
曲げづらい時の検査

なぜ症状が起こっているか鑑別するため、最初に問診、視診、触診を行います。問診は「いつから、どのように痛むか」などを患者様に質問し、視診や触診では膝の腫れや熱感といった状態や、関節や足の変形の有無を調べます。膝、全身の歩行時の動き方などの状態を確認し、レントゲン撮影で関節や足全体を確認します。症状に応じて変形性膝関節症の他の病気の可能性を除外するため、血液検査や関節液検査も実施する場合があります。このような検査結果と自覚症状、診察内容から総合的に診断します。

レントゲン検査で
膝について分かること

レントゲン撮影で、足の変形や骨の欠損や突出、異常な影がないかが分かります。関節軟骨のすり減り具合は関節裂隙と呼ばれる骨と骨の間の広さから評価しています。
撮影は、横に寝た状態では膝に負担がかからず、骨同士の隙間ができて軟骨が存在しているかのように映るため、仰向けで横に寝た状態に加えて立位でも行うと診断精度は向上します。立位で膝関節の隙間が狭いと軟骨が減少していると考えられ、同時に靭帯の弛緩の程度も評価可能となります。

膝が曲げづらい時は
早めの治療・リハビリを

膝が痛むわけではなく「何かおかしいな」というような感覚だけでも、普段の生活に影響するほど気になる場合はご相談ください。また、自身で痛みのケアを行っても症状が悪化したり、変化がない場合も同様です。原因に対して正しい方法で行えていない場合があります。膝に関わるケガや病気には、早めの的確な治療を行わないと悪化して歩行困難となる可能性もあります。進行させないためには原因の特定が重要です。
当院の患者様には、原因不明の膝の痛みや不快感などの症状で受診される方も多いですが、レントゲンでその日のうちに検査を行い、丁寧に原因と対処法をお話しています。
似たような症状でお困りの方も、遠慮なくご相談ください。初診の予約や、お電話でのお問い合わせもお待ちしております。